Many thanks

多くの方々のお力で

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日本でのPSAイベント、2大会が終了しました。

今大会、様々な方々の手厚いサポートの元、順調に進んで参りました。

神奈川・関西両支部の皆さん、公募ボランティアの皆さん、会場となったSQ-CUBEとジスト和歌山のメンバー様、スタッフ様。慣れない英語で選手に心のこもった対応をしていただいて、全ての選手から感謝の声が届いています。後援を頂いた(社)日本スカッシュ協会、そして審判に駆けつけて下さった潮木さんにも、深く感謝いたします。

レビューを書いてくださった、大根田芳浩さん、井之上哲哉さん、日端佳子さん、渡邊祥広さん、青木利明さん。夜中の3時4時までかかって仕上げてくださいました。そして香港から駆けつけてくれたアンソニー審判、本場のジャッジと共に、私達に次大会への大きな勇気を与えてくれました。

和歌山では試合が終わった選手のために、パルポート太田様が無償で選手に設備を使わせてくださいました。

「ジャパンプロスカッシュ」の9日間の挑戦は多くの方々の支えなくしては成功しませんでした。この場を借りて心より感謝を申し上げます。

――そして、選手達はすでに次の大会に向けて動き出しています。

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Final / 決勝

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渡邊祥広氏のワンポイントレビュー

ジャパンプロスカッシュの最終戦は2大会連続決勝進出のイングランドのスネルと、関西から登場で快進撃の17歳エジプトのカリムの対戦に。

James Snell (ENG)

James Snell (ENG)

Karim Abdel Gawad (EGY)

Karim Abdel Gawad (EGY)

決勝の緊張感の中、どちらがペースを掴み、冷静さを保てるかが大事になってくる。

1ゲーム目からスネルの丁寧なラリーにカリムが強打とフェイントを組み込み応戦。カリムがミスを重ね始めた中盤からスネルのペースに。1ゲームをスネルが取る。

2ゲーム目からカリムのショットの精度が上がって、ウイニングが決まり始める。そしてゲーム中盤からお互いがバックハンドでのラリーの応酬で接触が多くなり、スネルが集中力をかき始めてカリムがようやくリードを奪うも、スネルの執念が勝り2-0に。

3ゲーム目はまたスネルのペースでリードするが、後半カリムの意地が炸裂しタイブレークへ。一進一退が続くが、大事な所でやはりミスをしたのがカリム。最後はスネルの丁寧さでカリムがミスを重ねスネルが関西大会の優勝を勝ち取った。

17歳のカリムは初戦からのハードマッチが続いた疲れが時々見られ、連戦を勝ち抜くスタミナの温存が勝敗を分けた感じだ。やはり集中力は明暗を分ける。また中盤以降アピール合戦になり、少し残念な所もあった。国際審判のアンソニー(香港)の試合をコントロールする能力は今後の日本人審判のレベルアップに非常に勉強になった。

最後に大会を通じて感じたのは、アピールに対する貪欲さは素晴らしいが、その判定に対しての本人の感情がブレる事で集中力を欠く選手は勝ちを逃しているように感じた。やはり冷静かつ貪欲なスネルは2大会連続決勝という結果を残した。また関西大会からのカリムもまた、若い可能性を秘めたイキの良いプレーを見せてくれて、大会を盛り上げてくれた。

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Snell & Referee, Anthony

Snell & Referee, Anthony

Semifinal / 準決勝

渡邊祥広氏のワンポイントレビュー

Yuta Fukui (JPN)

Yuta Fukui (JPN)


横浜大会・和歌山大会を通じて日本人初の準決勝に進出した現日本チャンピオンの福井裕太(セントラル一社)選手に大きな期待がかかった一戦。第2シードのジェームス・スネル(ENG)と福井はオーソドックスな似たタイプ。福井にも大いに勝つチャンスがあると思う。

ゲーム序盤からシンプルなラリーが続き一進一退のゲーム展開になったが、期待の福井は後半徐々に簡単なミスが続き1ゲーム目を落とした。

2ゲーム目も序盤からスネルの冷静なプレーに常に劣勢が続き0ー2ダウン。
3ゲーム目からの福井の巻き返しを期待したが、展開は変わらず福井の決勝進出はならなかった。

連戦の疲労もあるだろうが、福井に期待したファンには少し物足りない内容の試合だった。ラリーは互角だし、展開力もある福井にはこのPSA2大会を通じて得た自分に足りないものを是非とも身につけて、もっと次元の高い世界に自分を押し上げて行って欲しい。

Semifinal Result / 準決勝結果

English Version:

[5] Karim Abdel Gawad (EGY) bt [3] Anson Kwong (HKG) 9-11, 11-9, 11-8, 11-8 (53 min)
[2] James Snell (ENG) bt [Q] Yuta Fukui (JPN) 11-9, 11-6, 11-4 (39 min)

Japanese Version:

[5] カリム・アブデル・ガウド (EGY) bt [3] アンソン・ウォン (HKG) 9-11, 11-9, 11-8, 11-8 (53 分)
[2] ジェームス・スネル (ENG) bt [Q] 福井 裕太 (セントラル一社) 11-9, 11-6, 11-4 (39 分)

Quarter-Final / 準々決勝

渡邊祥広氏のワンポイントレビュー

Karim Abdel Gawad (EGY)

Karim Abdel Gawad (EGY)


横浜大会優勝のゴードンと関西大会から出場で今大会最年少17歳ののカリム。
カリムの初戦のザヒル・シャー(パキスタン)との試合では実力を図るには至らず、未だ未知の実力で、展開が予測不可能なままゲームがスタート。

1ゲーム目、丁寧にボールを回すゴードンに対し、なかなか攻め手が見つからないカリムがミスを繰り返しゴードンが先取。しかし2ゲーム目からカリムの実力が徐々に見え始め、ゴードンが崩しのショットを放つ前に早いラケットワークから攻めてゲームの主導権を握り始める。
更にゴードンは横浜大会からの連戦の疲れからか、スピードが落ち始めて完全にカリムが主導権を握る展開に。そしてカリムが2・3ゲーム目を連取し、4ゲーム目も終始カリムがペースを掴む展開で進むが、最後にゴードンが意地を見せ、タイブレークの末最終ゲームへ。

しかしゴードンの粘りも、カリムの落ち衰える事のないスピードあるスピーディーな展開を凌げず、フルゲームの末若いカリムが勝利。ゴードンは自分の展開になかなか持ち込めずに2大会連続優勝を逃した。

カリムのスピードと精度の高いドロップは本物なのか、準決勝以降に確かめたい。

Quarter-Final Result / 準々決勝結果

English Version:

[5] Karim Abdel Gawad (EGY) bt [1] Christopher Gordon (USA) 6-11, 11-6, 11-4, 11-13, 11-5 (69 min)
[3] Anson Kwong (HKG) bt [6] Peter Kviecinsky (SVK) 11-4, 11-5, 11-9 (37 min)
[Q] Yuta Fukui (JPN) bt [8] Mohamed El Kady (EGY) 11-9, 12-10, 8-11, 11-8 (67 min)
[2] James Snell (ENG) bt [7] Nyeon-Ho Lee (KOR) 11-9, 12-10, 11-9 (43 min)

Japanese Version:

[5] カリム・アブデル・ガウド (EGY) bt [1] クリストファー・ゴードン (USA) 6-11, 11-6, 11-4, 11-13, 11-5 (69 分)
[3] アンソン・ウォン (HKG) bt [6] ペーター・クヴィエチンスキー (SVK) 11-4, 11-5, 11-9 (37 分)
[Q] 福井 裕太 (セントラル一社) bt [8] モハメド・エル・カディ (EGY) 11-9, 12-10, 8-11, 11-8 (67 分)
[2] ジェームス・スネル (ENG) bt [7] リ・ニョンホ (KOR) 11-9, 12-10, 11-9 (43 分)

PSAこぼれ話

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フロントウォール下部のアウトになる部分をティンボードといいます。

国内の公認コートのティンボードの高さは48cmです。一方、PSA のイベントでは43cm のティンボードを用いて行います。しかし、「1 1/2 STAR レベル」未満のイベントでは48cm をオプションとして選べます。ジャパンプロスカッシュ横浜と和歌山大会では、48 cm のティンボードを用いて行っています。

この5センチの高さの違いが、選手には大きな違いとなります。43cmのティンボードではドロップショットなどがより低い位置に打ち込まれ、ボールが上がってくる高さも当然低くなります。ピックアップに要求されるスピードも上がり、展開がさらにスリリングになるわけです。国内にこの高さが無いために練習ができないことで受けるハンディはかなり大きいと言えます。

賞金総額20,000ドルの「2 STAR」 レベル以上のイベントでは必ず43 cmのティンボードを用います。

Round One / 1回戦

Karim Abdel Gawad(EGY)

Karim Abdel Gawad(EGY)


The play of five seed Karim Abdel Gawad (EGY) and Zahir Shah (PAK) was the best match in round one of Japan Pro Squash-Kansai. Although the result was 3-0 straigt, Shar’s performance was more better than Yokohama. His drop shots was very tight in the match, so each games were very close.
Yuta Fukui (JPN)

Yuta Fukui (JPN)


In Japanese Players, only Yuta Fukui progresses to the quater-finals. He defeat fourth seed Cheng Yao Huang of Taipei who was the third position in Yokohama.

第5シードのカリム・アブデル・ガウド (EGY)とザヒル・シャー (PAK)の対戦がジャパンプロスカッシュ-関西1回戦のベストマッチだった。対戦結果こそ3-0とストレートなものの、シャーが横浜大会以上のパフォーマンスを見せ、タイトなドロップショットでガウドを苦しめる接戦だった。

日本人選手では福井裕太が横浜大会3位のチェン・ヤオ・ハン(TPE)を破り準々決勝に進出した。