大会の楽しみ方——井之上哲哉

長年本場のPSA大会を観戦している、井之上哲哉氏から大会のみどころ、楽しみ方をいただきました。大会前に頂いたのにアップロードが遅くなってしまいお詫び申し上げます。


JAPAN PRO SQUASH 2009 大会開催おめでとうございます。

男子国際プロ大会の2週連続開催を実現した関係者の方々のご尽力には頭が下がります。2002年に行われたジャパンオープンを最後にPSA(国際男子プロ選手協会)の大会は日本国内では行われていませんが、あれから7年を経て日本で見られる海外プロの試合は迫力満点でしょう。現在のほとんどの愛好者の方は現役で戦う海外男子選手のプレーは目にしたことがないと思いますので、ご依頼に応えられるかわかりませんが見所のようなものを寄稿いたします。

今大会は賞金がいずれも3000ドルであり、世界のトップクラスのプレーヤーは参加していませんが、かわりに20代前後のプロになりたての選手たちが少しでもポイントを獲得してランクアップするため世界中から集まっています。個々の選手の特徴など述べることは出来ませんが、いくつかご紹介します。

これが世界の若手プロのプレー
見たら絶対「腰抜かします!」。
この言葉が大袈裟に聞こえないほど海外の男子選手のプレーには驚きますよ。
特に若手の外国選手たちのスピードには圧倒されると思います。2002年当時と比較して道具の進化に伴いスカッシュのプレースタイルは大きく変わっています。Tから1歩踏み出して早い展開で打ち合うスピードは驚きですし、彼らのボールコントロールもまだまだ世界のトップのそれとは違いますが、それでも今まで見たことのないようなコントロール性は持ち合わせているはずです。「うーん、、。」と唸るショットがいくつもあるはずです。

基本のかたまりのプレー
たまにはボールを目で追わずにラリーごとにテーマを決めて観戦してみてください。例えば「立ち位置」です、足元だけを見ていると必ずTの前方位置に戻ってラリーをしていることに気づくはずです。この位置取りによって早い展開が可能になるのです。

次に「ラケット」です。ラリー中ラケットヘッドは落ちずに絶えず素早くテイクバックが行われて最短距離でボールをヒットしています。この基本的なことをもう一度思い出してご自分のプレーに取り入れて見てはどうでしょうか。きっとラリーの展開の速さが違ってレベルアップにつながるはずです。

様々な国籍の選手たちのプレースタイルの違い
第1シードのGORDON(USA)は大柄を生かしたパワープレイ、昨年の台北の大会にも出場していたSNELL(ENG)は小柄でオーソドックスな英国スタイル。そのほかパキスタンやエジプト、欧州の選手など各国から集まっており、その国々のプレースタイルが楽しめるのではないかと思います。

KARIM ABDEL GAWAD(エジプト)
08年のブリティッシュジュニアU17優勝者で、91年7月30日生ですからまだ17歳です。今年の同大会でもU19部門で優勝者に2−3で惜しくも敗れています。世界のトップジュニアであり、戦歴と年齢から想像すると次第の世界トップ選手になる選手のはずです。なぜか関西のみの出場のようですが、関西の大会を観戦する方は絶対見逃してはいけません。

日本と海外の違い
大会の開催の意義の一つに日本選手にPSAランキングポイントを取得させることがあげられています。しかしながら逆に日本選手よりも若い外国選手との差を見せ付けられることも有り得ます。「日本選手とどう違うのか?」、「どうすれば勝てるようになるのか?」、
そして「世界に近づくために何をすべきか?」
愛好者の方々であっても考えてみる機会になるのではないかと思います。

国際大会を堪能しよう
「海外に行かずして国際大会が観戦できる!」
こんなチャンスを与えてくれた主催者、関係者に感謝して、試合を大いに楽しみましょう。
「少しでもスカッシュが上手くなりたい」、「同じクラブのあいつをやっつけたい」
ちょっとでも動機があれば、会場に出向きましょう。絶対に損はしません。
このレベルの選手たちはPAR11スコアでも1時間以上の試合は平気でやります。
呆れてしまうような長いラリーがいくつも続きます。
GWはスカッシュのイメージトレーニング週間と決めても絶対に損はありませんよ。

最後に、「日本選手を応援しよう!」
海外大会に参戦している日本選手はいつもアウェーで戦っていますが、今回は「ホーム」です。ここ一番の場面では地元観客の応援が実力以上の結果をもたらしてくれることでしょう。今大会出場のYAO HAUNG(TPE)は昨年の台北の大会でホームの大声援を背に受けて見事にシード選手を破りました。

みんなで日本選手を応援しよう!

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